こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。
CFP相続・事業承継設計は、資料を読み取って計算をする問題のボリュームたっぷり。
正誤を選ぶ問題の出題範囲も広いです。
この記事では、直近4回分過去問を分析してよく出るテーマや傾向を整理しました。
【追記】2025年6月実施の第1回試験(2025.1)について
最新回(2025年第1回)では、前回(2024年第2回)に引き続き2024年4月1日からの相続登記の申請義務化に関する出題がありました(問題13)。
また、大問4では小規模宅地等の特例が出題され、こちらも前回も出題されたテーマですが、異なる出題パターンとなっています。
2023年度と2024年度の4回では、小規模宅地等の特例については1回(2024年第2回)しか出題されていないテーマなので、今後、出題されるか注目です。
大問9の相続税評価額では、
- 外国株式
- 個人向け国債
- 貸付金
と、これまでにないパターンで相続税評価額を問う問題が出題されました。

外貨の相続税評価額は、今までは外貨預金についての出題がありました。
さらに今回、中小企業白書からの出題(問題50)も見られ、注目すべき傾向です。
大問ごとのテーマ一覧(2023〜2024年共通)
大問ごとのテーマは、毎回ほぼ変わりません。
小問の配分もほとんど変わりませんでした。
- 相続の概要
- 遺言成年後見制度
- 相続税の仕組みと課税財産
- 相続税の総額
- 相続税の申告と納付
- 贈与税および相続時精算課税制度
- 不動産の相続税評価
- 株式、年金受給権、生命保険の権利、外貨建預金などの相続税評価
- 外国で亡くなった時の相続
- 事業承継
2023年第2回は事業承継についての問題が2問出題されて、全11問になっています。、
2024年第2回のみ大問4に小規模宅地の特例が出題されて、全11問になっています。
出題構成のポイント
出題構成のポイントは以下のようになります。
- 大問は10~11問(小問50問)
- 小問が多いのは、大問1(相続の概要)8~10問、大問10・11(事業承継)7~11問
- 適切/不適切を4択から選ぶ問題が多い
- 相続税評価額に関する問題は、回ごとに扱われる財産が違う(株式、外貨建て預金など)
- 計算問題は小問同士が関連している問題が多い
後半にボリュームがある問題が出題
CFP相続では、最後の大問に事業承継についての問題が出ています。
事業承継の問題は、小問数が多く(10問ほど)、計算問題も含まれるので、時間配分に気を付けましょう。

計算問題のポイント
CFP相続の計算問題は、計算自体は難しくありませんが、答えを出すまでに複数の手順を踏むものが多いです。
例)相続人一人ずつの相続税額を計算して、さらに合計するなど
初めの計算を間違ってしまうと、その後の問題の解答も間違えてしまうので計算は慎重に。
また、資料にボリュームがある問題が多いので、過去問で解答の流れを把握して対策しておきましょう。
選択問題のポイント
選択問題が多いのもCFP相続の傾向です。
とくに、遺言や成年後見制度については論点が多いので、整理しておきましょう。
選択問題に時間を使いすぎると計算問題を解く時間がなくなってしまいます。
CFP相続の対策におすすめの問題集
CFPの試験対策にオススメの問題集は、FPK研修センターのCFP受験対策精選過去問題集です。
- 過去5年分のCFP試験からよく出る問題を厳選(約250〜300問)
- 最新の法改正に対応済み
- 問題ごとに難易度がわかるマーク、出題頻度がわかるマーク付き
- 過去の出題項目リストを収録
- 実力判定模試で本番同様の演習が可能
CFP相続は、解法が決まっている問題が多いです。
精選過去問題集を使うと十分な問題演習ができますよ。
まとめ
今回は、CFP相続の出題傾向について解説しました。
あらためてまとめると
- 大問1と大問10(最後の大問)の小問が多く、計算問題も含まれる
- 選択問題が多い
- 計算問題は難しくはないが、手順を踏んで計算する必要あり
- 資料がある問題は、どこを読み取るかを意識して演習する
相続は試験の順番が6課目で最後です。
他の課目も同時に受験する場合、対策があとまわしになることも。
ポイントをおさえつつ、対策をしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。