こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。
CFP相続・事業承継設計(以下、CFP相続)は、相続に関する法律や税金、財産評価、事業承継など、幅広い知識が必要な課目です。
そこで今回は、2024年度第1回から2026年度第1回までの過去5回分、合計250問をもとに、出題傾向と試験対策のポイントをまとめました。
大問ごとの出題テーマや計算問題の特徴などを紹介するので、これから勉強を始める方も、試験直前の総復習をしたい方も参考にしてください。
2026年6月実施の第1回試験(2026.1)について
2026年第1回試験では、大問数が12問となり、これまでの試験と比べて出題テーマの配置に変化が見られました。
一方、法定相続分や特別受益、相続税の計算、財産の相続税評価、事業承継など、従来からの重要テーマは引き続き出題されています。
相続の概要では、法定相続分や特別受益に関する問題が継続して出題されました。
今回は普通養子縁組がある場合の法定相続分や、特別受益を考慮した具体的相続分などが問われています。
また、2024年4月から義務化された相続登記についても引き続き出題があり、今回は相続人申告登記も取り上げられました。
小規模宅地等の特例については、独立した大問で3問出題されています。
宅地等の取得者や利用状況に応じた適用要件の判断、課税価格に算入する金額の計算などが問われました。
さらに、財産の相続税評価では、土地や建物の評価に加え、居住用の区分所有財産(分譲マンション)の評価についても出題されています。
後半の事業承継では、取引相場のない株式の評価や会社法に関する問題のほか、2025年版中小企業白書からの出題もありました。
全体として、従来の頻出テーマを押さえつつ、制度改正や新しい出題パターンにも対応できるようにしておきたいところです。
大問ごとの出題テーマ
2026年度第1回試験の大問ごとの出題テーマは、次のとおりです。
| 大問 | 主な出題テーマ | 問題番号 |
|---|---|---|
| 大問1 | 法定相続分、特別受益、遺留分、相続登記など | 1~6 |
| 大問2 | 信託、遺産分割前の預貯金、配偶者居住権 | 7~9 |
| 大問3 | 遺言、成年後見、遺言執行者 | 10~13 |
| 大問4 | みなし相続財産、債務控除、生前贈与加算 | 14~17 |
| 大問5 | 小規模宅地等の特例 | 18~20 |
| 大問6 | 相続税の総額、税額控除、2割加算 | 21~25 |
| 大問7 | 物納、相続税の申告、準確定申告 | 26~28 |
| 大問8 | 贈与税、相続時精算課税、申告・納付 | 29~33 |
| 大問9 | 土地、建物、マンションの相続税評価 | 34~37 |
| 大問10 | 上場株式、外貨預金、個人向け国債の評価 | 38~40 |
| 大問11 | 国外財産が関係する相続税、国外転出時課税 | 41~44 |
| 大問12 | 非上場株式の評価、会社法、中小企業白書 | 45~50 |
出題構成のポイント
直近5回の試験では、大問数は10~12問でした。
2026年度第1回試験では12問に分かれており、以前の試験よりも大問数が増えています。
ただし、出題されるテーマそのものが大きく変わったわけではありません。
法定相続分、相続税の計算、贈与税、財産の相続税評価、事業承継など、従来からの重要テーマは引き続き出題されています。
特に、次の分野は優先して対策しておきたいところです。
- 相続の概要: 法定相続分、相続放棄、代襲相続、特別受益、遺留分
- 相続税: 課税価格、相続税の総額、税額控除、2割加算
- 小規模宅地等の特例: 適用要件、限度面積、減額計算
- 贈与税: 暦年課税、相続時精算課税
- 財産評価: 土地、建物、金融資産、非上場株式の評価
後半にボリュームがある問題が出題
CFP相続では、最後の大問に事業承継についての問題が出ています。
事業承継の問題は、計算問題も含まれるので、時間配分に気を付けましょう。

CFP相続の計算問題の特徴
相続・事業承継設計では、相続税や贈与税の計算だけでなく、法定相続分や財産評価など、さまざまな計算問題が出題されます。
CFP相続の計算問題は、計算自体は難しくありませんが、答えを出すまでに複数の手順を踏むものが多いです。
例)相続人一人ずつの相続税額を計算して、さらに合計するなど
初めの計算を間違ってしまうと、その後の問題の解答も間違えてしまうので計算は慎重に。
また、資料にボリュームがある問題が多いので、過去問で解答の流れを把握して対策しておきましょう。
法定相続分・特別受益の計算
法定相続分や特別受益を考慮した具体的相続分の計算は、繰り返し出題されているテーマです。
2026年度第1回試験でも、普通養子縁組がある場合の法定相続分や、特別受益を考慮した具体的相続分が出題されました。
特に注意したいのは、相続放棄や養子縁組などが絡むケースです。
民法上の法定相続分と、相続税の計算で使用する法定相続分の違いも確認しておきましょう。
相続税の計算
相続税の計算では、課税価格や相続税の総額、各種税額控除など、複数の計算を組み合わせた問題が出題されます。
計算手順が複雑になることもあるため、過去問を繰り返し解いて、計算の流れを身につけておくことが大切です。
また、相続税額の2割加算や配偶者の税額軽減など、適用対象者を正しく判断する必要がある制度も確認しておきましょう。
小規模宅地等の特例
小規模宅地等の特例も、重点的に対策しておきたいテーマです。
2026年度第1回試験では、独立した大問で3問出題されました。
特例の適用要件だけでなく、宅地等の種類や取得者の条件を判断し、金額を計算できるようにしておきましょう。
財産の相続税評価
財産評価では、土地や建物、金融資産、非上場株式など、さまざまな財産が取り上げられます。
2026年度第1回試験では、土地・建物・マンションの評価のほか、上場株式、外貨預金、個人向け国債、非上場株式の評価などが出題されました。
財産の種類によって評価方法が異なるため、評価方法を覚えるだけでなく、問題文の条件から適切な方法を選べるようにすることが重要です。
特に、非上場株式の評価は計算過程が複雑になりやすいので、過去問で解き方を確認しておきましょう。
CFP相続の知識問題の特徴
CFP相続では、制度の内容や適用要件などを問う知識問題も出題されます。
単純な暗記だけで解答できる問題もありますが、複数の制度を比較したり、具体的な事例に当てはめて判断したりする問題もあります。
相続に関する法律
相続の概要では、法定相続分や遺留分のほか、相続人の欠格・廃除、相続放棄、配偶者居住権などが出題されています。
2026年度第1回試験では、認知や相続登記に関する問題も出題されました。
それぞれの制度について、適用要件や手続き、期限などを整理しておきましょう。
遺言・成年後見・信託
遺言や成年後見、信託なども確認しておきたい分野です。
2026年度第1回試験では、賃貸マンションを信託財産とする事例が出題されました。
信託では、委託者・受託者・受益者の役割や、信託財産の取り扱いなどを理解しておく必要があります。
遺言や成年後見についても、制度の違いや手続きに関する問題を中心に過去問演習を進めましょう。
法改正・制度変更に関する問題
CFP相続では、制度改正に関係する問題にも注意が必要です。
例えば、2024年4月から義務化された相続登記については、2025年度第2回、2026年度第1回試験でも関連する問題が出題されています。
2026年度第1回試験では、相続人申告登記についても問われました。
また、財産評価では、居住用の区分所有財産(分譲マンション)の評価に関する問題も出題されています。
CFP相続の対策におすすめの問題集
CFPの試験対策にオススメの問題集は、FPK研修センターのCFP受験対策精選過去問題集です。
- 過去5年分のCFP試験からよく出る問題を厳選(約250〜300問)
- 最新の法改正に対応済み
- 問題ごとに難易度がわかるマーク、出題頻度がわかるマーク付き
- 過去の出題項目リストを収録
- 実力判定模試で本番同様の演習が可能
CFP相続は、解法が決まっている問題が多いです。
精選過去問題集を使うと十分な問題演習ができますよ。
まとめ
CFP相続は、出題範囲が広く、法律や税金、財産評価など、さまざまな知識が求められます。
2026年度第1回試験では大問数が12問となり、出題テーマの配置に変化が見られました。
しかし、法定相続分や特別受益、相続税の計算、小規模宅地等の特例、財産評価、事業承継など、従来からの重要テーマは引き続き出題されています。
まずは頻出テーマの基本的な問題を確実に解けるようにし、徐々に複雑な計算問題や制度改正に関する問題へと学習を広げていきましょう。
過去問を繰り返し解くことで、出題パターンに慣れ、効率よく得点できる力を身につけられます。
相続は試験の順番が6課目で最後です。
他の課目も同時に受験する場合、対策があとまわしになることも。
ポイントをおさえつつ、対策をしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!






