こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。
2024年4月から、FP3級の試験がCBT方式試験に本格的に移行します。
今回は、2024年度からのCBT試験についてまとめました。
CBT試験とは
CBTとはComputer Based Testingの頭文字を取ったもので、パソコンを使って行う試験のことです。
自宅のパソコンではなく、テストセンターのパソコンを使って試験をします。
CBT試験になると、同じタイミングで試験を受けても、受検者ごとに違う問題が出題されます。
また、試験問題の配布がないので、問題を持ち帰ることができません。
FP技能検定では、2024年度から3級がCBT試験へ移行され、2級は2025年度から移行予定です。
CBT試験詳細
CBT試験の詳細について解説します。
2024年度から日本FP協会の3級試験もCBT試験に
2024年4月からきんざいと日本FP協会の両方のFP3級試験がCBT試験になります。
2023年度は、きんざいでのみCBT試験が行われていました。
CBT試験の申込み方法
CBT試験では、申し込みの方法が従来の方法から変更になります。
CBT試験用のアカウントを作ってパソコンで行う
CBT試験を申し込む場合、CBTS受験者専用サイトでマイページアカウントを作る必要があります。
マイページアカウントを作る際にはメールアドレスが必要になります。
従来のインターネット受検申請受付システムとは別なので注意が必要です。
試験日時と受験会場は自分で選べる
マイページアカウントの作成が完了すると、試験の申込みができるようになります。
CBT試験は、全国のテストセンターで行われます。
自分の都合に合わせて、試験日時と試験会場を選ぶことができます。
参考:テストセンター一覧
学科と実技は別々で受けられる
CBT試験になると、学科試験と実技試験を別の日に受けることもできます。
自分の勉強のペースに合わせて、受験スケジュールを考えられますよ。
申し込み時の注意点
休止期間は受験できない
CBT試験は、休止期間には受験できないので注意が必要です。
3月は1か月間休止期間なので注意!
きんざいと日本FP協会を間違えないように
CBT試験になると、きんざいで申し込みする場合も日本FP協会で申し込みする場合も、CBTS受験者専用サイトでマイページアカウントを作る必要があります。
きんざいで、受験する方はきんざいのHP経由、日本FP協会で受験する方は日本FP協会のHP経由でマイページアカウントを作成しましょう。
★日本FP協会ホームページ(個人受験者ページ)
2024年度から学科試験の試験時間が120分から90分に
2023年度までFP3級の学科試験の試験時間は120分でしたが、2024年度からは90分になり、30分短縮されるので気を付けましょう。
受検科目と受検料について
受検科目と受検料は2023年度から変更はありません。
学科試験の問題は、きんざい、日本FP協会で共通となっています。
実技試験は、実施機関で内容が異なります。
きんざい | 日本FP協会 | |
受験科目 | 学科 実技(個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務) | 学科 実技(資産設計提案業務) |
受験料 | 学科 4,000円 実技 4,000円 | 学科 4,000円 実技 4,000円 |
出題形式と試験範囲について
出題形式と試験範囲も2023年度から変更はありません。
きんざい | 日本FP協会 | |
学科 | ○×式と三択問題で60問出題 | ○×式と三択問題で60問出題 |
実技 | 事例問題5題(15問) | 20問 |
試験範囲は実施団体のHPにある通りです。
CBT試験では、〇×の選択や三択の選択をパソコンの画面上でクリックで行います。
合格基準と合格発表について
合格基準についても2023年度と変更はありません。
6割の得点で合格となります。
きんざい | 日本FP協会 | |
学科 | 60点満点中36点以上 | 60点満点中36点以上 |
実技 | 50点満点中30点以上 | 100点満点中60点以上 |
合格発表は、CBT試験の場合は受験した月の翌月15日ごろにCBT試験のマイページで発表になります。
合格証書は別途、合格発表後に郵送されます。
激変緩和措置について
激変緩和措置とは、今まで3級の試験会場が設置されていた地区で、近隣地域にテストセンターがない地区では紙による試験を行うというものです。
激変緩和措置は2025年5月試験で終了予定です。
激変緩和措置は5月試験のみ
2024年度の激変緩和措置は、5月26日(日)のみとなっています。
受験申請期間は、3月15日(金)~4月5日(金)です。
激変緩和措置対象地区について
激変緩和措置の対象地区は以下の19地区です。
気仙沼市 | 豊岡市 | 米子市 | 浜田市 | 隠岐 | 津山市 | |
呉市 | 三次市 | 三原市 | 岩国市 | 新居浜市 | 諫早市 | |
壱岐市 | 対馬市 | 新上五島町 | 五島市 | 鹿屋市 | 薩摩川内市 | 種子島 |
申し込みはCBT試験と同じくマイページ経由
激変緩和措置の対象地区で紙の試験の申込みをする場合も、CBTS受験者専用サイトでマイページアカウントを作る必要があります。
CBT試験申し込み画面の激変緩和措置申し込み画面より申し込みをします。
CBT試験の当日について
CBT試験当日の流れについて解説します。
試験会場に持ち込めるのは身分証のみ
CBT試験の場合、試験会場に持ち込めるのは身分証のみです。
メモ用紙と筆記用具は試験会場から貸し出されたものを使います。
電卓はパソコンの画面に表示される電卓ソフトを使用します。
試験時間の残りもパソコンの画面に表示されるので、時計も持ち込めません。
クリックで解答を選んで答える
CBT試験では、パソコンの画面上に問題と解答の選択肢(もしくは〇×)が表示され、クリックをして解答する流れです。
解答したら「次へ」ボタンを押すことで、次の解答へ進めます。
解答画面の操作の仕方はチュートリアルで練習できます。
画面操作に不安がある方は、チュートリアルでしっかり確認しましょう。
スコアレポートはその場でもらえる
試験を終えたらその場でスコアレポートがもらえるので、自分がどれくらい得点できたかがわかります。
正式な合格発表は、試験月の翌月15日ごろになります。
試験中に使ったメモ用紙は回収されます。
きんざいとFP協会どちらで受験すべきか?
以前は、きんざいと日本FP協会で受験会場の数に違いがありましたが、CBT試験になると会場の数の縛りはなくなります。
学科試験は2つの実施機関で共通なので、違いは実技試験の内容になります。
自分が勉強を進めやすい実技試験を実施している機関を選ぶのがおすすめです。
CBT試験に移行すると難易度は変わるのか?
きんざい、日本FP協会ともにCBT試験になっても試験の難易度は変わらないとしています。
しかし、試験の方法が変わったり、以前のように問題冊子の持ち帰りがなかったりするので、わからなかった問題の確実な復習ができないという変化があります。
CBT試験への移行前にFP3級の試験を受験したことがある方は、難しく感じる場合があるかもしれません。
きんざいで2023年11月~2024年2月実施されたCBT試験の合格率は、学科試験が72.92%、実技試験が71.27%となっています。
(参照:https://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp/43885.html)
CBT試験の試験対策は?
CBT試験の試験対策には、2つの段階があります。
FP3級の試験に合格できるレベルの知識を身につける
まずは、試験に合格できるレベルのFP3級の知識を付ける必要があります。
これは、以前からのFP3級と同じです。
パソコンで問題に解答することに慣れる
つぎに、パソコンで問題に解答することに慣れる必要があります。
通信講座で対策する場合スタディングがおすすめ
スタディングは、パソコン・スマホを使った学習法がベースなので、パソコンでの解答の練習になります。
無料講座への登録が簡単で、充実しているので、検討しやすいですよ。
私もスタディングを使ってCBT試験対策をしました!
TAC・LECの講座もCBT試験対応となっています。
市販のテキストで対策する場合
市販のテキストの中にも、CBT方式試験を体験できるプログラムが付いているものがあります。
みんなが欲しかった!シリーズ
テキスト、問題集どちらにもCBT体験プログラムが付いています。
初めて学ぶ方にも見やすい構成です。
FP3級合格のトリセツシリーズ
LEC出版の合格のトリセツシリーズでは、CBT模試の体験版が付いています。
一歩踏み込んだ解説もあり、3級の次に2級以上を目指す方におすすめ。
テキストと問題集と厳選模試があります。
スゴい!だけじゃない!!シリーズ
マイナビ出版のスゴい!だけじゃないシリーズは、今年度版からCBT対策用の教材にリニューアルされています。
模試には、CBT体験版が4回分ついています。
まとめ
今回は2024年度からのFP3級CBT試験について解説しました。
あらためてまとめると
- 2024年4月からはきんざい・日本FP協会ともにCBT試験になる
- 申し込みはCBT試験用のアカウントを作成して行う
- 実技試験の試験時間が120分から90分に変更になる
- 激変緩和措置のペーパー試験は5月のみ
- CBT試験での持ち物は身分証のみ
- CBT試験対策は、パソコンでの解答に慣れる必要あり
CBT試験は好きな日時で受検できるので、自分の学習ペースに合わせて試験日を設定しましょう。
申し込み先の機関を間違えないように注意しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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