こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。
2025年4月から、FP2級の試験がCBT方式試験に移行予定です。
FP技能検定では、FP3級の試験が2024年4月からCBT方式試験に移行しています。
現在わかっているFP2級のCBT試験への移行の情報をまとめました。
CBT試験とは
CBTとはComputer Based Testingの頭文字を取ったもので、パソコンを使って行う試験のことです。
自宅のパソコンではなく、テストセンターのパソコンを使って試験をします。
年に3回ほどある休止期間以外は、自分の好きなタイミングに試験を受けられます。
また、試験会場のテストセンターも自分で選ぶことが可能です。
CBT試験は、試験日の3日前までなら試験日時・会場の変更ができますよ。
FP2級CBT試験詳細
FP2級CBT試験の詳細について解説します。
以下の記事を参考にしました。
2025年4月以降の技能検定の実施について(きんざい)
2級FP技能検定 2025年度CBT化のご案内(FP協会)
申し込みは2025年2月から開始
FP2級の試験は、2025年4月からCBT方式試験へ移行します。
移行のタイミングは、きんざい、日本FP協会ともに同じです。
受験の申請は、2025年2月3日(月)の10時より開始されます。
CBT試験の申込み方法
CBT試験に移行すると、受験申し込みが従来の方法と変わります。
CBT試験用のアカウントを作ってパソコンで行う
CBT試験を申し込む場合、CBTS受験者専用サイトでマイページアカウントを作る必要があります。
マイページアカウントを作る際にはメールアドレスが必要になります。
従来のインターネット受検申請受付システムとは別なので注意が必要です。
試験日時と受験会場は自分で選べる
マイページアカウントの作成が完了すると、試験の申込みができるようになります。
CBT試験は、全国のテストセンターで行われます。
自分の都合に合わせて、試験日時と試験会場を選ぶことができます。
参考:テストセンター一覧
CBT試験は学科と実技を別々で受けられる
CBT試験になると、学科試験と実技試験を別の日に受けることができます。
自分の勉強のペースに合わせて、受験スケジュールを考えられますよ。
申し込み時の注意点
休止期間は受験できない
CBT試験は、休止期間には受験できないので注意が必要です。
2024年度を参考にすると、5月末、年末年始、3月が休止期間になっています。
3月は1か月間休止期間になっているので気を付けましょう。
きんざいと日本FP協会を間違えないように
CBT試験になると、きんざいで申し込みする場合も日本FP協会で申し込みする場合も、CBTS受験者専用サイトでマイページアカウントを作る必要があります。
きんざいで、受験する方はきんざいのHP経由、日本FP協会で受験する方は日本FP協会のHP経由でマイページアカウントを作成しましょう。
★日本FP協会ホームページ(個人受験者ページ)※
※【注意】FP2級の受検申し込みは、2025年2月3日(月)午前10時から可能
CBT試験に移行することによる変更点
CBT試験への移行によるFP2級試験の変更点ですが、現時点では、申込方法以外に変更はありません。
試験時間や受検料は現行の試験と同じです。
きんざい | 日本FP協会 | |
試験時間 | 学科 120分 実技 90分 | 学科 120分 実技 90分 |
試験科目 | 学科 実技(個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務) | 学科 実技(資産設計提案業務) |
受検料 | 学科 5,700円 実技 6,000円 | 学科 5,700円 実技 6,000円 |
出題形式について
出題形式も現行試験から変更なしとなっています。
学科試験は、きんざい、FP協会共通です。
きんざい | 日本FP協会 | |
学科 | 4択問題で60問出題 | 4択問題で60問出題 |
実技 | 事例形式5題(15問) | 選択問題40問 |
試験範囲は実施団体のHPにある通りです。
CBT試験では、解答の選択をパソコンの画面上でクリックで行います。
法令基準日について
法令基準日は、試験を受けるタイミングで変わります。
試験日 | 2025年4月~5月実施分 | 2025年6月~2026年5月実施 分 |
法令基準日 | 2024年4月1日 | 2025年4月1日 |
2026年度以降は、当年6月~翌年5月実施分は当年4月1日を法令基準日になる予定です。
合格基準と合格発表について
合格基準についても変更はありません。
きんざい | 日本FP協会 | |
学科 | 60点満点中36点以上 | 60点満点中36点以上 |
実技 | 50点満点中30点以上 | 100点満点中60点以上 |
合格発表は、CBT試験の場合は受験した月の翌月15日ごろにCBT試験のマイページで発表になります。
合格証書は別途、合格発表後に郵送されます。
きんざいは2025年5月試験のみ並行して紙試験を実施
きんざいでは2025年5月試験まで、CBT試験と並行してFP2級試験の一部を紙の試験で実施します。
FP2級実技試験の科目である損保顧客資産相談業務と中小事業主資産相談業務は、5月試験で紙試験の実施がありません。
紙での試験を受検する場合、損保は2024年9月試験、中小事業主は2025年1月試験が最後になります。
CBT試験の当日について
FP3級試験を参考にして、CBT試験当日の流れについて解説します。
試験会場に持ち込めるのは身分証のみ
CBT試験の場合、試験会場に持ち込めるのは身分証のみです。
メモ用紙と筆記用具は試験会場から貸し出されたものを使います。
電卓はパソコンの画面に表示される電卓ソフトを使用します。
試験時間の残りもパソコンの画面に表示されます。
クリックで解答を選んで答える
CBT試験では、パソコンの画面上に問題と解答の選択肢が表示され、クリックをして解答する流れです。
解答したら「次へ」ボタンを押すことで、次の解答へ進めます。
解答画面の操作の仕方はチュートリアルで練習できます。
画面操作に不安がある方は、チュートリアルでしっかり確認しましょう。
スコアレポートはその場でもらえる
試験を終えたらその場でスコアレポートがもらえるので、自分がどれくらい得点できたかがわかります。
正式な合格発表は、試験月の翌月15日ごろになります。
試験中に使ったメモ用紙は回収されます。
きんざいとFP協会どちらで受験すべきか?
以前は、きんざいと日本FP協会で受験会場の数に違いがありましたが、CBT試験になると会場の数の縛りはなくなります。
学科試験は2つの実施機関で共通なので、違いは実技試験の内容になります。
自分が勉強を進めやすい実技試験を実施している機関を選ぶのがおすすめです。
きんざいは、4種類の科目から実技試験を選べます。
CBT試験に移行すると難易度は変わるのか?
きんざい、日本FP協会ともにCBT試験になっても試験の難易度は変わらないとしています。
しかし、試験の方法が筆記からパソコンに変わったり、以前のように問題冊子の持ち帰りがなくなったりするので、わからなかった問題の確実な復習ができないという変化があります。
また、FP3級よりも難しくなる計算をパソコン画面の電卓で行わないといけないので、慣れるまでは時間がかかってしまうかもしれません。
CBT試験の試験対策は?
CBT試験の試験対策には、2つの段階があります。
FP2級の試験に合格できるレベルの知識を身につける
まずは、試験に合格できるレベルのFP2級の知識を付ける必要があります。
知識を付けたうえで、CBT方式試験への対策をしましょう。
パソコンで問題に解答することに慣れる
CBT試験の対策として、パソコンでの試験方式に慣れる必要があります。
独学で対策をする場合
2024年4月時点では、FP2級のテキストでCBT試験対策ができるものは発売されていませんが、今後発売されると考えられます。
通信講座スタディングはスマホ・パソコン学習がメイン
通信講座スタディングは、パソコン・スマホを使った学習法がベースなので、パソコンでの解答の練習になります。
パソコンでの解答方法に慣れていないと、計算などに時間がかかる可能性があるので、普段の学習からパソコン操作もできるのは、おすすめです。
テストセンターでの受検経験がなかったので、FP3級のCBT試験でも、知識面よりもパソコン操作に戸惑いがありました。
無料講座が充実しているので、試しに使ってみるのがおすすめです。
LECにはCBT試験対策講座が登場
LECの講座には4月からのCBT試験が明記された講座が登場しています。
まとめ
今回は、2025年度からのFP2級試験のCBT方式試験への移行について解説しました。
あらためてまとめると
- FP2級試験は2025年4月1日からCBT試験へ移行予定
- 試験の申請は、2025年2月3日から開始
- きんざいは、2025年5月試験のみ紙での試験も実施
- 出題範囲、難易度、出題形式、合格基準などの変更はなし
- パソコンで解答する試験に慣れる必要がある
- 通信講座スタディングではパソコンを使った問題演習が可能
紙での試験は2024年度いっぱいになるので、受検を考えるタイミングによっては、CBT試験対策を考えましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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