こんにちは。
FP勉強ラボのゆうです。
FP2級のきんざい実技試験を受検したのでレポートします。
私が今回受検したのは、個人資産相談業務です。
このレポートは筆者の記憶と個人の感想で書いています。
記憶違いで、実際とちがうこともあるかもしれません。
ご参考程度にお読みください。
FP2級学科試験CBT受検レポートはこちら↓
FP2級FP協会実技CBT受検レポートはこちら↓
テストセンターでの受検の流れ
テストセンターでの受検の流れを解説します。
まずは受付をして注意事項を聞く
受付で本人確認書類を確認してもらい、受検の注意事項の説明を受けました。
以下が主な注意事項です。
- 会場に持ち込める自分のものは本人確認書類と荷物を預けたロッカーの鍵のみ。腕時計も不可
- 筆記用具、メモ用紙は貸し出されたものを使う(ボールペンとA4白紙)
- 試験終了後に筆記用具、メモ用紙は回収
- 着席したら自分で画面操作をして試験を開始する
- 電卓はパソコン画面上のものを使う
- 試験終了後、スコアレポートをもらって終了
試験中は、案内されたロッカーに荷物を施錠保管しました。
パソコンがある会場に移動して試験開始
パソコンがある会場に移動して、受付で渡された試験案内に書いてあるIDとパスワードを画面に入力して試験を開始します。
パスワード入力時は、入力の文字が確認できませんでした(●●で表示)。
最初は、チュートリアル(説明)画面が表示されます。
ここで例題を使って試験の進め方を確認できました。
例題を解く時間は、試験時間には含まれないので、画面操作に不安がある方は、操作をここでしっかり確認するのがおすすめです。
実技試験では、入力チェックの例題もありました。
入力は、ローマ字入力、かな入力から選べますが、試験では、数字の入力しかありませんでした。
ただし、試験開始時間を過ぎるとチュートリアル中でも試験時間が減ってしまうので注意です。

試験会場には余裕をもって行きましょう!
試験本番の流れ
試験の画面は、画面が二つに分かれていて、画面の左側に問題文、右側に回答の選択肢か入力欄が示されました。
問題文が長いときは、下にスクロールします。
解答して「次へ」ボタンを押すと次の問題に画面が変わります。
試験を解き終わったら、説明書きに従って画面を終了して、受付に終了したことを伝えて、スコアレポートをもらったら試験終了です。
スコアレポートには、合否が示されませんが得点がわかります。
試験を受けてみての感想
私のCBT方式試験の感想を書きます。
電卓が使いにくい
CBT試験では、画面上の電卓ボタンを使って計算をします。
画面上のボタンをクリックして入力するのは、手で電卓を打つより時間がかかってイライラ。
計算問題に時間がかかってしまいました。
パーセンテージボタンがない
CBT試験画面の電卓には「%」ボタンがありません。
建ぺい率や容積率の問題は、問題文に%で数値が与えられているので、うっかりそのままの数字を使うと答えが違ってしまいます。
日ごろから、%ボタンを使わないで計算練習をするのがおすすめです。

建ぺい率60%が与えられていたら、0.6に直して計算しないとです。
ACボタンしかなかった
クリアボタンがACしかなかったので、計算を途中で間違うと最初から計算し直しになりました。
計算手順が多い問題がけっこう出題されていたので、焦らずに計算しましょう。
特に相続の問題が、合計値を出す場合などの足し算が多かったです。
メモ用紙を見やすく使うのがオススメ
受付でもらえるメモ用紙はA4サイズの白紙でした。
私が受検したテストセンターでは、足りなくなったら追加の用紙がもらえると説明を受けました。
問題冊子があったころは、問題文の近くに計算や数値を書き込めたので、見直すときに困ることはありませんでした。
しかし、CBT試験は白紙なので、どこに何が書いてあるかわかるようにしないと、見直しがしにくいと思いました。
問題文に書き込みができないことでケアレスミスが増えそう
問題冊子があったころは、気を付けないといけない部分に下線を引いていたのですが、CBT試験では問題文に書き込みができないのが大変でした。
実技試験は、与えられる問題文が長いので、見落とさないように目で文章を追うのがけっこう疲れました。
また、試験後にわからなかったところを見直すのが難しいので、試験結果を次に活かしにくいかもと思いました。
解答状況画面が便利
CBT試験では、解答状況が見られる画面があって、解答済みの問題、未解答の問題、見直しが必要な問題(自分でチェックが入れられる)を把握できます。
この解答状況画面をこまめに見直すと、解き忘れの防止や、時間配分の調整がしやすいと思います!

時間配分について
きんざいの実技試験は15問なので、時間が足りないという感じはありませんでした。
でも、試験開始直後は、練習していたとはいえ、画面を見つつ計算するのに慣れなくて焦りました。
細かい話ですが、キーボードがあるので、白紙を置ける机のスペースがせまめなのも気になりました。
30分ほどあまったので、見直しの時間にあてましたが、画面と自分が書いたメモ書きを見ながらの見直しに時間がかかったと思います。
学科試験との違い
学科試験との一番の違いは入力の有無です。
学科試験は、解答の選択肢をクリックして選ぶ問題だけですが、実技試験は解答をキーボードで入力する問題があります。
今回は、語句の入力はなく、数字の入力のみでしたが、やはり、クリックするだけよりはタイムロスを感じました。
また、解答の単位が円のものと、万円のものが混ざっていたので入力の時に単位を間違えないよう注意しました。
小数点以下の切り捨ても気を付けないといけません。
実技試験では、計算問題が多く出るので、いかに選択問題で手を止めずに、計算問題に時間かけられるかが大切だと思います。
CBT試験対策について
実際にCBT試験を体験したので、対策法を考えてみました。
電卓画面への対策
画面の電卓をクリックするのがスムーズにできずイライラしたのですが、帰宅後にテンキーが電卓代わりに使えることを知りました・・・。
おそらく、説明画面に出てたのですが、見落としていました。
テンキーのほうが電卓に近いので、テンキーでの入力をおすすめします!
画面の電卓でも乗数計算可能
画面の電卓でも、=を使った乗数計算ができたので、必要な時は使うのがおすすめです。
250×1.01×1.01×1.01の計算をしたい場合、電卓のキーを
250「×」1.01「=」「=」「=」と押すと1.01を3回かけた計算ができます。
メモ用紙の使い方対策について
日ごろの勉強の時に、画面を見ながらメモを取る練習をするのがおすすめです。
私は今回、大問ごとに線で区切ってメモを取るようにしました。

問題冊子がないことへの対策について
試験前の学習段階で、問題が画面にある状態で解答するのに慣れるのがいいと思います。
数をこなしていくうちに、問題文のどこを注意して読むべきかがわかるようになってきます。
長文の問題をスクロールしながら読むのも、ある程度慣れておいた方が、落ち着いて本番に臨めると思います。
試験後の流れ
試験後の流れを解説します。
正式な試験結果は翌月15日
スコアレポートは、試験会場で当日にもらえます。
正式な合否結果は、受験した月の翌月15日にCBT試験の受験者マイページで確認できます。
きんざいのスコアレポートは大問ごとの得点率が記載されます。

FP協会の実技試験と比較した感想
きんざいの実技試験のほうが問題数は少ないですが、計算が複雑な問題もあるので、画面で解くのに慣れるまで、解き進めるのが大変に感じました。
問題数について
きんざい | FP協会 |
15問(大問5問) | 40問 |
CBT方式試験の対策
今回のCBT試験を受験するにあたって、私は通信講座スタディングを使って対策しました。
スタディングの講座は、スマホ・パソコンで学習できるのが特徴で、ホームページでもCBT試験の予行練習にと書かれています。
問題演習や模試を画面上で解くことができるので、CBT試験の本番に近い形で試験勉強ができました。
CBT試験に慣れていないと、試験を解く手順がうまくいかなくて焦ってしまうと思います。
本番に近い形での演習がおすすめですよ。
FP2級受検経験がある私のスタディングの使い方
私は以前にCFPを含むFP試験を受検しているので(とはいえ3年以上前・・・)、問題演習を中心にスタディングを使いました。
時間ができたときにスマホで問題演習ができるのはとても効率が良かったです。
そして、1問ずつの解説がとても詳しいので、解説を読むだけでかなり知識が入りました。
解説だけでは、わかりにくかったところや、もっと関連情報がほしいときは
テキストを読んだり、講義動画を見たりしました。
講義動画は、暗記方法なども教えてもらえるのでおすすめです!
セレクト過去問題集からの出題が多くて驚いた
実技試験は、知識だけでなく、問題の解き方がわかっていないと解答できない問題が多いです。
私は頻出問題を集めたセレクト過去問題集を中心に、実技試験対策をしました。
セレクト過去問題集は、きんざい、FP協会ごとにあります。
本番で、セレクト過去問題集で演習したのと同じ問題が多く出たので、勉強時間をあまり取れなくても合格ラインを越えることができました。

セレクト過去問題集は、学科試験も多く出題されていました!
まとめ
今回は、2025年4月1日より開始されたCBT方式のFP2級きんざい実技試験の感想を書きました。
あらためてまとめると
- 自分の持ち物で会場に持ち込めるのは身分証のみ
- パソコン画面上の電卓操作はテンキーでも操作可能
- メモ用紙の白紙は、見やすく書く工夫をするのがおすすめ
- 本番に近い形式で学習ができるスタディング
での試験対策がおすすめ
自分なりのCBT試験の手順を作っておくのがおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!