【2025年対応】CFP試験で一番難しい!?金融資産運用設計の出題傾向と対策ポイント

CFP
スポンサーリンク
この記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。

CFP試験の金融資産運用設計は、FP2級からぐっと難易度が上がり、出題範囲も広くて、どこから手をつければいいか迷いやすい課目です。
私自身も試験勉強中は、過去問を解きながら「間に合うかな…」と焦ることが多くありました。

そこで今回は、2023年・2024年の4回分の過去問を分析し、出題傾向と効率的な対策ポイントをまとめました。

毎回、出題される問題が違っても、よく使われる形式や考え方にはパターンがあると感じています。
苦手な方こそ、全体像を知ることで、安心して直前対策に取り組めるはずです。

スポンサーリンク

この記事の対象と目的

こんな人に読んでほしい

  • 金融資産運用設計の出題傾向がつかめず、どこから勉強すればいいか迷っている
  • 出題パターンを整理して、直前期の学習を効率よく進めたい

そんな方に向けて、この記事をまとめました。

この記事でわかること(出題傾向・対策のポイント)

2023年・2024年の過去4回分の問題をもとに、金融資産運用設計の出題傾向を分析しました。
さらに、

  • 大問ごとのテーマについて
  • 特に注意したい難所
  • 出題形式に合わせた効率的な対策法

なども、できるだけわかりやすく整理しています。

「全部できる気がしない…」と不安な方も、この記事を読めば優先すべきヒントがきっと見つかるはずです。

「金融資産運用設計」はなぜ難しい?

CFP6課目の中でも、難しいと言われる金融資産運用設計。
なぜ、難しく感じるかを解説します。

計算や専門用語のハードル

CFPになると、FP2級に比べ、専門用語についての問題や、計算問題のハードルが上がります。

専門用語もただ覚えるだけではなくて、理論を理解しないといけないので、問題集の解説の難易度も上がり、問題の解き方を理解するのも難しくなります。

【追記】2025年6月実施の第1回試験(2025.1)について

毎回、違う傾向の問1の問題1は、日本とアメリカ、ドイツのGDPについてでした。

大問2では、世界経済の潮流年次経済財政報告といった資料からの問題が今回も出題。

大問6では、2024年11月から変更された上場株式の取引時間についての出題があり、実務的な印象を受けました。

問7では、直近4回に続きマコーレーデュレーションについての出題がありました(問題22)。

問9のポートフォリオ理論では、ゲームをつかって理論の説明をするという出題がありました。

問10の外貨建て商品等についての問題が、予約取引であったり、オプション付き商品であったりとひとひねりある印象。

問11では、金投資に関する出題あり(問題46)。

問12では、個人保険の解約の国民健康保険料への影響についての問題がありました(問題47)。
こちらも新傾向の問題と言えそうです。

全体をとおして、より実務的な知識が問われている印象です。
出題テーマの変更はありませんでした。

過去4回の試験を分析して見えたこと

2023年・2024年の過去4回分の金融資産運用設計の出題傾向を分析しました。

大問テーマは固定。全体像はつかみやすい

CFP金融の大問は12問。小問は50問あります。

大問のテーマを一覧にまとめました。

大問(小問の数)テーマ出題の特徴
大問1(4問)各種経済指標(GDPなど)毎年、違う傾向の問題が出る
大問2(3~4問)経済や金融指標の動向資料からの問題が出る
大問3(3問)預貯金や積立てが利用できる各種金融商品等について計算問題1問、選択問題2問
大問4(2問)財形貯蓄制度や確定拠出年金制度について財形と確定拠出年金1問ずつ
大問5(2問)決算短信に基づいた株式投資についての資料読みとり資料を読み取って計算する
大問6(4問)株式投信ついて(税金、取引内容)税務に関する計算と取引制度について

後半のほうが、大問当たりの小問の数が増えます。

大問(小問の数)テーマ出題の特徴
大問7(5~6問)債券投資計算問題が3問
大問8(5~6問)投資信託計算問題が3問
大問9(6問)ポートフォリオ理論等計算問題が3問ほどと毎年傾向が違う問題
大問10(5~6問)外貨建て商品1問目は外貨建て債権の計算問題
2問目以降も計算問題がほとんど
大問11(5~6問)デリバティブやその他金融商品投資戦略について
オプションの3期間経過後の期待値は頻出
大問12(3~5問)金融資産運用に係る制度や法規等マネロンについてと金融ADRについて複数回出題

大問1の問1は毎回“ひとクセ”ある

直近4回の大問1の問1では、GDPについての問題が3/4回出題されていますが、出題の形式は異なっています。

また、2023年第1回では、在庫循環の図表が示されていて、他の回とは異なる傾向でした。
傾向が違う問題は、解き方がぱっと出ない場合は、後回しにしてもいいと思います。

在庫循環の図表問題 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2023_01_CFP01_q_w.pdf)

大問2〜4はパターン練習が効く!

大問2〜4は比較的同じ傾向の問題が出題されています。

大問2の「経済や金融指標の動向」では、経済物価情勢の展望などの出典資料がある問題が毎回出題されているのでチェックしておきましょう。

大問7〜11は難所。計算&形式バラバラ

大問7〜11は、複雑な計算問題が出題されるかつ、小問の数が多く、ボリュームがあります。

また、問題の傾向も毎年変わるものが多いので、より多くの過去問を解くのがおすすめです。

大問12は税金の問題をチェック

大問12の1~2問目は、所得税か国外財産調書について問われることが多いです。

後半の選択問題は、金融ADRについての問題が2/4回出題されていました。

大問7〜11をひとつずつ解説!出題傾向と対策ポイント

難易度が高めな、大問7〜11を大問ごとに解説します。

大問7(債券投資)の傾向と対策|計算問題以外は傾向がバラバラ

初めの3問は計算問題が続きます。利付債・割引債に関する問題が多いです。
色々なパターンの過去問で対策するのがおすすめです。

また、過去4回ともマコーレー・デュレーションを含む問いがありました。

後半の2~3問は穴埋めの語句を選ぶ問題や正誤問題です。
毎回違う傾向の問題が出ています。図表を使った問題が出た回もありました。

割引債・利付債の出題が多い 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2024_01_CFP01_q.pdf)

大問8(投資信託)の傾向と対策|似た問題でも何が問われているかを確認

前半3問は計算問題が出題されます。

1問目は投資信託の購入時の条件や解約時の条件が与えられた計算問題が出題されます。
購入時・解約時の情報は共通でも、「どの金額を求めるか」が出題ごとに変わるのがポイントです。

2問目、3問目も投資信託に関する計算問題が続くので、問題演習はしっかりと。

後半は、穴埋めの語句を選ぶ問題や、正誤問題が出ます。

1問目は条件を読み取る計算問題 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2024_02_CFP01_q.pdf)

大問9(ポートフォリオ理論)の傾向と対策|一つでも多くの問題パターンをマスターしたい

苦手な方も多いと思われるポートフォリオ理論。

1~4問目は、毎回違う傾向の計算問題が出題されているので、過去問で様々なパターンを解いておきましょう。
過去4回を見ても、数字が変わっただけの同じ問題は1つだけでした。
(今後1年間の期待収益率と標準偏差の組み合わせの問題)

後半2問は、計算問題ではありませんが、語句の穴埋め、表の読み取りなど、パターンはバラバラです。

苦手なジャンルは、少し出題内容が変わっただけでも、手が止まってしまうことが多いので、ともかく色々なパターンをマスターしておくのが大切です。

大問10(外貨建て商品等)の傾向と対策|長文の問題が多め、時間に注意

1問目は、出題の形式に多少違いはありますが、外貨建て債券についての問題です。

2問目は、外貨建て投資信託や株式について、3問目以降は傾向がバラバラになります。

外貨建て商品の課税についての問題も出題されています。

大問10は、1問当たりの問題文が長いので、情報を読み取るのに時間がかかると思われます。
時間配分に気を付けながら解き進めましょう。

問題文が長めで資料も付いている問題が複数出題 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2024_02_CFP01_q.pdf)

大問11(デリバティブやその他金融商品)の傾向と対策|オプション取引の投資戦略は必ずおさえたい

オプション取引の投資戦略は、パターンは様々ですが毎回出題されています。
戦略を解説した空欄の穴埋め問題が多いです。

後半の1~2問は、選択問題となっています。

オプション取引の投資戦略以外で、4回中3回出題された問題は以下になります。

  • オプションの3期間経過したときの期待値(当初100円でスタートした株価が・・・)
  • 売建て枚数について(解答が、TOPIX先物2枚と・・・)
  • 先物の理論価格について(取引最終日までの残存日数が〇日の~の理論価格として・・・)
4回中3回出題されていた問題 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2024_02_CFP01_q.pdf)

学習のポイントは「完璧よりも落とさない意識」

CFP金融の学習ポイントをまとめます。

難問にこだわらず、取れる問題を確実に

CFP試験の配点は、すべて同じなので、難問に手を止めすぎず、取れる問題を確実に解きましょう。

また、金融の直近4回で最高の合格ラインは50問中27問となっているので、同じ難易度の試験が続くなら30問以上正解すれば、合格できる確率は高いです。

「出題されたことがある形式」から優先して対策

過去問を分析すると、頻出の問題がいくつかありました。
出題されたことがある形式の問題は、優先して対策したいですね。

当日は時間配分をしっかりと

CFP金融は、後半の大問に難しめの論点があり、計算問題も多めに出題されています。

前半に時間をかけすぎると時間が足りなくなってしまいます。

模試などを活用して、具体的な時間配分の計画を立てましょう。

CFP金融の対策におすすめの問題集

CFP金融の試験対策にオススメの問題集は、FPK研修センターのCFP受験対策精選過去問題集です。
圧倒的な問題量で、問題演習ができますよ。

CFP精選過去問集の特徴
  • 過去5年分のCFP試験からよく出る問題を厳選(約250〜300問)
  • 最新の法改正に対応済みだから安心して学習できる
  • 問題ごとに難易度がわかるマーク、出題頻度がわかるマーク付き
  • 過去の出題項目リストを収録
  • 実力判定模試で本番同様の演習が可能

まとめ

今回は、CFP金融の直近4回の過去問を分析して、傾向を調べました。

あらためてまとめると

  • 大問は、前半が計算問題、後半が選択問題になっている構成
  • 大問1は、見せ方が新しい問題が出やすい
  • 後半の大問7から11は、難易度が高く、計算問題も多め
  • よく出るパターンや資料の使い方には共通点がある
  • 難問に時間をかけすぎず、「取れる問題を確実に取る」戦略が有効

難易度が高いCFP金融は、試験勉強も進みにくく、不安に感じる方も多い課目だと思います。

でも、出題傾向を分析することで、試験本番の見通しが立ちやすくなります。

全部を完璧にしようとしなくても、「ここだけは押さえる」というメリハリある対策で、合格に近づくことは十分可能です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ブログランキング参加中です。押してもらえると嬉しいです^^

↓↓↓

にほんブログ村 経営ブログ ファイナンシャルプランナーへ
タイトルとURLをコピーしました