こんにちは!FP勉強ラボのゆうです。
この記事では、CFP不動産運用設計(以下、不動産)の独学での勉強法について記述しています。
使ったテキストや勉強時間、合格ラインについても解説。
CFP不動産運用設計の受験を検討している方はぜひ読んでみてください!
★この記事でわかること★
- CFP不動産の試験概要と合格ライン
- 勉強するときに使ったテキストの詳細
- CFP不動産の勉強を進めるときのポイント
- 実際にCFP不動産を受験してみての感想
CFP不動産の試験概要
試験日程と試験内容
CFP不動産の試験は試験1日目の2課目めに実施されます。
時間は12:30~14:30分の2時間です。
主な試験内容は以下のようになります。
大問が13~14問で問題数は50問です。(2023年第2回、2024年第1回問題を参照)
- 不動産の建築や購入に関する知識や法律について 適切/不適切なものを選ぶ
- 賃貸マンション、貸ビルなどの収益に関する計算問題
- 不動産投資に関する計算問題
- 土地の価格についての計算問題
- 宅地建物取引業者との不動産売買について
- 土地の借地権、共有など
- 登記事項証明書の読み取り(賃貸借契約など)
- 建築基準法・土地計画法について 容積率などの計算問題
- 不動産の取得に関する税金について
- 不動産の譲渡に関する税金について(特例、特別控除など)
- 等価交換方式による土地の有効活用 計算問題あり
- 不動産関連情報について(土地白書などから出題)
試験内容の傾向
CFP不動産では、計算問題が頻出となっています。
過去問を複数解いてパターンを把握すれば、対策できますよ。
借地権や賃貸借契約などの法的な知識問う問題も多く出題されます。
税金の特例も複数あるので、しっかり整理しましょう。
CFP不動産の合格ラインについて
2024年第1回のCFP不動産の合格ラインは31点でした。
合格率は36.5%です。
CFP不動産の合格ラインはだいたい29点~32点くらいで推移しています。
2024年以前の合格率は以下の記事にまとめています。
受験した私の基本情報
筆者の基本情報です。このスペックを前提に記事を書いています。
- 不動産は初挑戦で合格
- 不動産に関する知識は特になし
- 私大法学部卒
- AFPからのブランク9年、計算が苦手
使ったテキストはFPK精選過去問題集とCFP資格審査試験問題集
試験勉強は、FPKのCFP受験対策精選過去問題集とCFP資格審査試験問題集を使いました。
FPK精選過去問題集は同じパターンの問題が複数収録されているので、繰り返し解くことで知識が定着します。
解説も詳しいので、1冊でしっかり試験対策ができますよ。
CFP資格審査問題集は、模試として使いました。
2022年以降のFPK精選過去問題集は、模試が収録されています。
CFP不動産は計算問題と用語をしっかり把握するのがポイント
CFPの不動産は、大問2~4問あたりで計算が必要な問題が続きます。
また、後半の大問10あたりでも計算問題が出題されます。
学習時点で模試を使って、どの問題から解いていくかをきっちり決めておくのがおすすめです。
繰り返しが多い計算問題は時間との勝負
CFP不動産の計算問題の特徴として同じ計算を繰り返し行うことが多いです。
1年目から5年目までの収支をそれぞれを求める問題などです。
計算自体は複雑ではないのですが、量が多いのでどうしても時間がかかってしまいます。
また、途中の計算を間違うとその後の答えが合わなくなるリスクも。
暗算でできる計算が多いですが、計算過程を書いておいて見直しができるようにしておくのがおすすめです。
計算に必要な数字が問題文のどこにあるかをすぐ見つけられるようにする
CFP不動産の問題は、図面や条件の箇条書きが多いです。
過去問を繰り返し演習して、計算に必要な数字の場所を把握する訓練をしておくと、解きやすくなります。
このパターンの問題は、まずはこの数字をチェックして、計算をする・・・と手順が自分の中で確立するといいですね。
問題だけで2ページにわたるものも多いので、目の付け所を決めておくの大切です!
また、桁数の表記に○○千円と○○円が混ざっていることがあるので、注意が必要です。
例)100千円=100,000円
専門用語をしっかり把握する
CFP不動産の問題では、定期借家契約、賃貸借契約、登記、対抗など不動産関係の法律用語が多く登場します。
ここをおろそかにすると問題が解けないので、苦手な人ほど丁寧に学習しましょう。
問題集の解説でわからなくても、ネットで調べればすぐに解説を見つけられますよ。
税金が問われる問題は語句と数字の両方を覚える必要あり
私が苦戦したのは、税率を覚えるのと特別控除の関係の把握でした。
- 居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例
- 特定の居住用財産の買換え特例
- 長期(10年超)所有の居住用財産を譲渡した場合の軽減税率
これらの計算と、一緒に使える特例・使えない特例の整理が大変でした。
これもできるだけ多く問題にあたるのがおすすめ
不動産に関わる税金(固定資産税・登録免許税など)は種類が多く、軽減税率の適用有無があるので、ノートにまとめて、問題を繰り返し解いて暗記しました。
税率は、年度によって変更されている場合があるので常に最新の情報を確認しましょう。
時事問題について
2問ほどですが、土地白書をはじめとした統計資料から出題されます。
目を通しておくと、解くときのヒントになりますよ。
苦手が克服できない場合は資格の学校の講座を受けるのがおすすめ
勉強してみたけど、法律や税金についてうまく把握できない。
計算問題に時間がかかりすぎてしまう・・・。
そういった場合は、資格の学校の対策講座を受けるのがおすすめです!
資格の学校の講座は、つまずきやすいポイントや出題頻度が高い項目を効率よく学べます。
資格の学校TACとLEC には、1~2回の対策講座や模試がありますよ。
価格は5,000円~15,000円ほどです。
詳しい資料請求は無料で行えます。
勉強時間はどれくらい?
他の課目と並行して勉強していたので正確ではないですが、60時間くらいは勉強したと思います。
不動産関係の知識がある方は勉強の負担が軽くなると思います。
大手予備校のコラムでも、CFP不動産の勉強時間は60時間~120時間となっています。
実際に受験しての感想
私が受験した回は特にひねった問題はなかったのですが、計算した答えが選択肢にない・・・!という問題が何問かあり、そのたびに冷や汗をかきました。
答えが合わなかったときにそこで立ち止まると最後まで解けなくなるので、いったん飛ばして後から解き直しました。
見直しや、間違えた時のことを考えると手間ですが計算過程をメモしておくのがおすすめです。
CFP不動産は後半にも長めの計算問題があるので、時間配分が大切です。
まとめ
私のCFP不動産の独学での勉強方法をまとめると
- テキストはFPKのCFP受験対策精選過去問題集をメインに、模試用にCFP資格審査試験問題集を使用
- 計算問題に時間を取るので、問題文を読む手順を確立して早く解けるようにする
- 専門用語をしっかり把握する
- 税金に関わる数字や仕組みの最新情報をしっかり理解する
- 合格までにかかった勉強時間は最低60時間くらい
CFP不動産は、頻出問題のパターンだけでも種類が多いので、過去問でしっかり演習するのがおすすめです。
一発合格できたのは、基本的な計算問題を落とさなかったことだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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