見直し?加入?提案書?頻出テーマと対策を解説CFPリスクと保険の傾向まとめ

リスクと保険のアイキャッチ CFP
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こんばんは!FP勉強ラボのゆうです。

CFP試験リスクと保険は、生命保険やリスクマネジメントの幅広い知識を問われます。
この記事では過去4回分の出題傾向を分析し、重点対策ポイント落とし穴になりやすいテーマをまとめました!

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リスクと保険の内容

リスクと保険は、少し前までは6課目の中で、合格ラインも合格率も高い課目でした。
しかし、2022年ごろから合格ラインが30点を越えなくなり、合格率も低めになってきています。

以前から出ている保険証券や提案書の読み取り問題に加え、保険金の支払調書についての問題や、外貨建て保険の仕組みについてなど、より実務的な問題が増えている印象です。

【追記】2025年6月実施の第1回試験(2025.1)について

出題テーマは変わっていませんが、大問4の老後のライフプランについての問題がの家族構成が相談者本人のみというパターンでした。

出題も与えられた条件を基に作られたキャッシュフロー表を穴埋めする問題でした。
直近4回にはないパターンの問題だったので、手が止まった方も多いと思います。

CFPライフで出題されるキャッシュフロー表ほど複雑なものではありませんが、複数与えられる条件を見落とさずに収支の計算をするのは、時間を取られると思いました。

また、最近は大問1で使われていた生命保険文化センターの資料問題が大問4で出題されました。

大問6の生命保険を使った相続対策の問題は、相続人に養子がいるパターンでした。
このパターンは、23年第1回でも出題されています。
選択問題では、CFP相続で問われそうな論点が出題されていました(2割加算、相続時精算課税制度)

大問7では、24年度に出題されていた事業保障資金の計算について出題されていました。
事業保障資金の計算については22年度にも出題があります。

出題の傾向

  • 問題数:全50問(大問が14~15問)各2点の100点満点
  • 毎回ほぼ同じテーマではあるが、2~3個のテーマが変更になる場合も
  • 生命保険についてが約30問、損害保険についてが約20問
  • 保険証券、保険の提案書、保険商品の仕組み図を読み取る問題は頻出
  • 法人の規定を読み取る問題、経理処理の問題も頻出

証券、提案書の読み取り問題は慣れるまで時間がかかるので繰り返し演習するのがおすすめ。

大問ごとの出題テーマ

毎年の大問のテーマはほぼ共通です。

問題の構成が同じでも、問われている内容が少し違う場合もあります。

2023.12023.22024.12024.2
大問1生命保険に関するコンサルティングや法令・制度等生命保険に関するコンサルティングや法令・制度等生命保険に関するコンサルティングや法令・制度等生命保険に関するコンサルティングや法令・制度等
大問2保険契約等の税務上の取扱い保険契約等の税務上の取扱い保険契約等の税務上の取扱い保険契約等の税務上の取扱い
大問3生命保険の加入生命保険の見直し生命保険の加入生命保険の見直し
大問4生活設計(老後生活設計(結婚)生活設計(老後)生活設計(配偶者死亡
大問5老後の生活設計、支払調書個人事業主の生活設計、支払調書個人事業主の生活設計、個人事業主の生活設計、支払調書
大問6生命保険を活用した相続対策生命保険を活用した相続対策生命保険を活用した相続対策老後の生活設計(退職金について)
大問7役員保障の見直し役員保障の見直し役員保障の見直し生命保険を活用した相続対策
大問8従業員の福利厚生従業員の福利厚生従業員の福利厚生役員保障の見直し
大問9損害保険の制度と仕組み損害保険の制度と仕組み損害保険の制度と仕組み損害保険の制度と仕組み
大問10損害保険の保険金等(資料)損害保険の保険金等(資料)損害保険の保険金等(資料)損害保険の保険金等(資料)
大問11個人の自動車保険ほか個人の自動車保険ほか個人の自動車保険ほか個人の自動車保険ほか
大問12製造業のリスクマネジメント賃貸アパートに関わる損害保険製造業のリスクマネジメント販売業のリスクマネジメント
大問13法人の損害保険建設業のリスクマネジメント法人の損害保険飲食業のリスクマネジメント
大問14個人および個人事業主を保険契約者とする損害保険の税務法人の損害保険の経理個人および個人事業主を保険契約者とする損害保険の税務個人および個人事業主を保険契約者とする損害保険の税務
大問15なし個人および個人事業主を保険契約者とする損害保険の税務なしなし

大問別の特徴と対策ポイント

大問ごとの特徴を解説します。
回によっては、大問の番号がずれている場合があります。

大問1:法令・制度や基本知識(頻出)

  • 2回に1回のペースで生命保険文化センターの資料から出題
  • CFPのアドバイスの適切/不適切を選ぶ問題が毎回出題

大問2:生命保険の税務

  • 一時所得・医療費控除・雑所得(年金)・生命保険料控除などの基礎確認を。

大問3:生命保険の加入・見直し

  • 加入見直しのどちらかが出題される傾向あり。
  • 加入:特約の内容や、保険金が支払われない場合などについて問われやすい
  • 見直し:2つの商品を比較
    入院などに対して、それぞれの商品でいくら給付金が出るかなどが問われやすい。

資料を全部読むと時間がかかるので、資料のどこをチェックするかを演習で確認しておくのがおすすめ。

大問4・5:生活設計、支払調書について

支払調書の読み取りは毎回出題されているので、マスターしておきたいですね。

見慣れない問題には時間をかけすぎないように注意。

  • 出題内容はバラバラで、外貨建保険介護保険などが登場することも。
  • 名義変更や経理処理も複数回出題されている。

大問6:保険を活用した相続対策

生命保険を使った相続対策は毎回出題されています。

2次相続対策についてもよく問われています。

選択問題の論点は幅広いので、様々なパターンを演習しておくのがおすすめ。

大問7・8:法人契約

法人を契約者とした保険の役員や従業員の退職金についての出題です。

パターンが決まっているので、演習で解法を覚えましょう。
資料を読む必要があるので時間配分に注意

回によっては経理処理の仕訳が複数出ています。

大問8は新傾向の問題も

大問8は、中小企業退職金共済(中退共)、経理処理などがメインですが、24年第1回では、個人でできる退職金の準備として確定拠出型年金についての問題も。

また、24年第2回では収入保障保険についてや事業保障資金についての問題が出題されています。

収入保障保険の問題
収入保障保険について 引用:CFP試験問題(https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/files/2024_02_CFP04_q.pdf)

大問9:損害保険の制度と仕組み

選択肢形式で3問ほど出題。
曖昧な知識だと迷ってしまうので気を付けましょう。

大問10:損害保険の約款

火災・自動車・傷害保険など、様々な損保商品に関する約款の読み取り問題
問題のパターンが多いので、過去問をなるべく多く解いて対策したい大問です。

資料にボリュームがあるので、わからない場合もは飛ばすのもあり。

大問11:個人が契約している損害保険

家族構成と加入している損害保険の内容が資料で示されます。
自動車保険、火災保険のほかに所得補償保険や傷害保険についての問いも。

この大問も出題パターンが多いので、事前の対策をどれだけできるかがカギになってきます。

大問12:業種別のリスクマネジメント

製造業・販売業・飲食店・賃貸アパートなど業種は異なりますが、法人契約の損保についての問題です。

資料読み取り問題と後半は選択問題で構成。
選択問題の出題範囲は保険の種類が多いので広め。
資料を読んで解答する計算問題が出る場合もあります。

大問13:法人の損害保険

こちらの大問は、損金に算入できる金額と経理処理の問題は頻出
演習で解き方を覚えて時間をかけずに解けると◎

大問14:保険料控除・課税関係

地震保険料控除の計算は頻出

また、受け取った保険金に所得税がかかるかもよく問われています。

24年第1回では、少し珍しいパターンで年金払積立傷害保険の相続税評価額についての出題があります。

対策しにくいテーマとその乗り越え方

リスクと保険の対策しにくいテーマは以下になります。

大問4と大問5(生活設計ほか)

出題パターンが多く、新傾向の商品知識を問われることも多い大問。

資料が使われる問題もあるので、見慣れない問題が出題された場合は、後回しにしてもいいと思います。

大問10:損害保険の約款

小問ごとに資料がある問題なので、資料の読み取りに時間がかかりすぎるとタイムロスに。

損害保険は保険の種類が多いので、すべての保険の内容をおぼえるのは難しいですが、自動車保険傷害保険などの定番は押さえておきたいところです。

こちらも、手が止まった場合はあまりねばらずに次の問題に進みましょう。

CFPリスクと保険の対策におすすめの問題集

リスクと保険の試験対策におすすめなのは、FPK研修センターのCFP受験対策精選過去問題集です。

CFP精選過去問集の特徴
  • 過去5年分のCFP試験からよく出る問題を厳選(約250〜300問)
  • 過去の出題項目リストを収録。直近の出題傾向がわかる。
  • 最新の法改正に対応済みだから安心して学習できる
  • 問題ごとに難易度がわかるマーク、出題頻度がわかるマーク付き
  • 実力判定模試で本番の流れを確認!

まとめ

今回は、リスクと保険の出題傾向について解説しました。
あらためてまとめると

  • 約款の読み取り問題が、生保損保ともに複数出題される
  • 保険料、保険金の経理処理の問題は頻出
  • 外貨建て保険や介護保険の仕組み図など、実務に近い問題も出題される
  • 出題パターンが多い大問は、深追いしすぎない

約款の読み取り問題がスムーズに解けるようになると、解答時間が短縮できます。
毎回、出題される問題なのでぜひ、過去問で対策をしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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